グロースマーケティングのセッションに登壇しました
先日、グロースマーケティングをテーマにしたセッションに登壇しました。今回のセッションでは、マーケティングの本質について改めて考え、その役割や重要性について議論しました。特に、マーケティングの根幹をなす2つの重要な行動として、「認知をあげること(Awareness)」と「コンバージョンを取ること(Conversion)」について深掘りし、それぞれのフェーズで何が求められるのかを整理しました。
マーケティングとは何か?
マーケティングというと、広告運用やSEO、SNS運用といった手法を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、本質的には「商品やサービスをターゲットユーザーに知ってもらい(認知)、興味を持たせ、最終的に行動(CV)につなげること」がマーケティングのすべてと言えます。そのため、どのような手法であれ、ユーザーがそのサービスやブランドに出会い、関心を持ち、実際の行動につながるのであれば、それはマーケティング活動の一環となります。
マーケティング活動をさらに細かく分けると、大きく**「MP(マーケティングプロセス)」と「CP(コンバージョンプロセス)」**の2つに分類できます。
- MP(マーケティングプロセス):流入を増やすための活動
ここでは、認知を拡大し、多くのユーザーにアプローチすることが主な目的です。SEOや広告運用、SNSマーケティング、インフルエンサーマーケティングなど、さまざまな手法が活用されます。どれだけ良い商品やサービスがあっても、まず知ってもらわなければ売上にはつながりません。そのため、適切なターゲットに情報を届けることが重要になります。 - CP(コンバージョンプロセス):流入したユーザーをCVさせ、LTVを最大化する活動
ユーザーがサイトに訪れた後、どのようにして購入や会員登録といったアクションを取らせるのか、さらにそのユーザーのLTV(顧客生涯価値)を最大化するための施策を考えるのがCPの役割です。例えば、UI/UXの改善、パーソナライズされたメールマーケティング、リテンション施策、クロスセル・アップセル戦略などが挙げられます。
グロースマーケティングの実践例
今回のセッションでは、SNSマーケティングに強いサイバーバズさん、製菓業界で最大級のプラットフォームを運営するcottaさんとともに、具体的なグロースマーケティングの実践例について議論しました。
サイバーバズさんは、インフルエンサーを活用したSNSマーケティングの最前線を走る企業であり、TwitterやInstagram、TikTokを活用した施策について貴重な知見を共有してくださいました。特に、ユーザーの共感を生み出す投稿や拡散性の高いコンテンツ設計の重要性についてお話があり、SNSを駆使した認知拡大の手法について多くの学びがありました。
また、cottaさんは、製菓業界の中でECプラットフォームとしての成長を遂げ、ユーザーの行動データを活用したマーケティング施策についての知見を提供してくださいました。彼らは、購入データを基にしたレコメンドエンジンの活用や、ロイヤルカスタマーを育成する施策について実際の成功事例を交えて説明し、CPにおける最適化の重要性を再認識しました。
まとめ
グロースマーケティングにおいては、MPとCPの両方の視点を持ち、流入を増やすだけでなく、そこからどのようにコンバージョンにつなげ、LTVを最大化するかが重要になります。単なる集客だけではなく、長期的な関係を築くことができるマーケティング戦略を考えることで、より持続的なビジネス成長が可能になります。
今回のセッションでは、多くの成功事例や具体的な施策についての知見を得ることができ、実務におけるマーケティング戦略をより深く理解する機会となりました。今後もこうしたグロースマーケティングの知識を活かし、さらなる実践を重ねていきたいと考えています。